意識の高い子ども達ばかりで、正直びっくりしました

株式会社島津製作所 榎本 晋虎 様
株式会社島津製作所
広報室 課長
榎本 晋虎 様

前回、東京会場にて初参加された理由をお聞かせください。

弊社は、分析装置、計測機器、医療用レントゲン装置などの色々な装置を作っているメーカーですが、一般の方には中々分かりにくいことをやっている会社だと思います。
一般の方に弊社を知っていただく活動として、積極的に中学生、高校生の工場見学を受け入れています。 その活動の一環として意識の高い小学生が沢山集まるイベントがあるという噂を耳にしたので参加することにしました。

参加するにあたって課題や障害はありましたでしょうか。

初めての参加だったので、日ごろ実施しているプログラムが、このイベントに参加する子ども達に受け入れてもらえるかが心配でした。 実際にプログラムを提供してみないと分からないという不安というのでしょうか。あとは出たとこ勝負でした(笑)。

小学生向けに新たにプログラムを考えられたのでしょうか。

もともと小学生向けのプログラムは何種類か持っていました。 その中でも一番分かりやすそうなプログラムを持って行くことにしました。 そこにイベント用の内容を追加し、通常のプログラムを少しアレンジして提供してみました。

このイベントは意識の高い保護者も一緒に来場していることが特徴としてあるのですが、プログラムを実施するに当たり保護者を意識されましたか。

子ども達に提供するプログラム自体には保護者を意識した内容は無かったのですが、島津製作所を知ってもらうためのパネルやカタログを持参しました。
意識の高い保護者が参加されているので、勝手に(パネルやカタログを)読んでくれるんですよ。

勝手に読んでくれるのですか?

「ふむふむ」と我々のことを理解してくれている感じが伝わってきて、とても良かったですね(笑)。待っている間などで、しっかり読んでくれていました。

他のイベントなどと比べて来場者の内容は違っていましたでしょうか。

明確に違いを感じました。他でも色々な授業をやっていますが、参加者の意識は、はっきり分かれていることが多いです。凄く熱心に聞いてくれるお子様や保護者もいれば、興味本位でとりあえず参加したというご家族の2タイプに分かれます。しかし、このイベント(夏休み 宿題 自由研究 大作戦)では、意識の高い子ども達ばかりで、正直びっくりしました。

参加にあたっては、リクルート活動という認識もお持ちでしたでしょうか。

リクルート活動ということは常に考えています。ただ、入社いただくのは一握りということも事実です。しかし、(子ども達や保護者は)お客さんにもなるという発想をすれば、対象は山ほど膨れ上がります。お客さん候補としての取り組みとも考えています。

事務局で実施している研究会でも企業ブランディングは、顧客、取引先(仕入れ先、納品先)、株主、従業員、地元住民、全てのステークスホルダーに対する自社を知ってファンになってもらう活動という考え方を共有していますが、同じ発想ですね。
では、実際に提供されていたプログラムの内容について教えてください。

「X線の不思議を体験してもらう」というテーマを掲げました。
子ども達は、X線と言えばレントゲンと発想してくれるので、弊社で撮ったレントゲン映像を見てもらい「これは何だろう?あれは何だろう?」と楽しみながら聞いて参加してもらえる講義を実施しました。
次に物の中身を調べることができるX線の特徴を活かした内容を実施しました。見た目は同じ銀色の金属なのに、X線で調べればアルミ、ニッケル、鉄と素材の分析ができる装置を持ちこみました。
参加された全員に分析の体験をしてもらったのですが、「お父さんの時計は、こんな金属で出来ているんだ!」とか「お母さんの指輪は本物で高級品だったね!」とかなり盛り上がります。保護者の方も「証拠写真を撮らせてください」と言ってこられることもあります。プラチナ99%と出ている画像ですからね(笑)。

子ども達だけでなく、ご家族一緒になった「こと」体験ですから、良い思い出になりますね。
しかし、なかなか高度な授業な気もしますが、子ども達は理解できているのでしょうか。

特別に(未就学児)小さなお子様でないかぎり理解してくれていたと思います。感触的には5、6年のお子様の参加が多かった気がします。プログラム前半のレントゲンの授業は、小さいお子様でも何となくわかってくれているようでした。高学年の子ども達が「おーっ!」と言ってくれるような内容も含めたつもりです。 レントゲンの授業は10分、素材の分析体験は15分ぐらいの実施で考えていましたが、とても沢山の人が来てくれたので、分析体験は予定の時間では足りませんでした。 3日間で800人ぐらいがプログラムに参加してくれたようです。(参加者に下敷を配布したので大よその数が把握できました)

今年の参加も早々に決定いただきましたが、同じプログラムを実施されるのでしょうか。

あまりにも多くのお子様がお見えになるので、持って行く機器を増やして対応しようかなと思っています。子ども達に身近な顕微鏡などを検討しています。

今年は御社にとっては地元の京都での初開催となります。期待や事務局への要望はありますか。

何を期待しても良いのであれば、自分も他社さんのブースに参加したいです(笑)。
<昨年の東京会場では>そんなに大勢の子ども達が来ると思っていなかったので、休憩時間に他社ブースに行こうと思っていましたが、まったく無理でしたから。

京都会場では、もっと多く地元企業に参加してもらいたいと考えているのですが、これから検討される企業に向けて何かアドバイスなどもらえませんでしょうか。

京都だけに限らず、子どもに何処まで何を体験してもらえば良いのか、、、悩んでおられる企業は多いのではないでしょうか。このイベントは、色々な企業が様々なプログラムを提供しているので、いいヒントが得られる場じゃないかと思います。また、自社でプログラムを考え、提供することで他の場所でも展開できることも期待できますし。
より多くの企業さんに参加していただいて、更に盛り上がれば良いですね。期待しています。

ありがとうございました。ご期待に応えるよう頑張りたいとも思います。